2009年03月04日

情報コントロール

2009/3/4 21:28
「情報コントロール」  信仰の虐待とマインドコントロール
 情報コントロールとは、カルト化教会、または、カルト団体や虐待的牧師、リーダーに対しての批判的情報、カルト化教会で教えられている事と違う聖書の解釈などをシャットアウトして、信徒たちが受ける情報をコントロールする事です。
私が所属していたカルト化教会では、一人で聖書を勉強する事は危険だと教えられていました。
註解書も信仰書も読むのを止められていました。
三浦綾子さん、星野とみひろさんの本はいいと言われたけど…。

「信仰書を読みたいんですが、何がいいですか?」と虐待的牧師に質問した事がありました。
そうしたら、「三浦綾子さんや星野とみひろさんの本はいいけど…。
自分一人で聖書を読んだり、註解書を読んで学ぶのはよくないから、それよりもきちんと聖研と祈祷会に出なさい。
教会で学んでいたら、わかるようになってきます。」と言われました。

それまでは、信仰書を色々探して、わりと読んでいたんだけど、虐待的牧師から、「信仰書を読むより、聖研にきちんと出なさい。」と言われたので、
それからは信仰書を借りなくなりました。
だから、脱会していざ本を探そうとしても、何を読んだらいいか選べなくて困っています。
信仰書以外の本はすぐに見つけられるけど、信仰書選びは難しいです。

「マインドコントロールの恐怖」(スティーヴン・ハッサン 著 浅見定雄 訳)にこのような説明があります。
「情報コントロールはまた、あらゆる人間関係にわたって広がっている。
リーダーや教義や組織に批判的な事は、お互い同士いっさい話す事は赦されない。
メンバーはお互いを監視して、不適当な言動はリーダーに報告しなければならない。

新しい信者は、先輩のメンバーが付き添い役にいないところで、お互いに会話を交わす事は赦されない。
一番重要なのは、元メンバーや批判者との接触を避けるようにと言われている事である。
情報を一番たくさん提供できるような人々こそ、とりわけ避けなければならない人なのだ。」

「メンバーが互いに監視をして、不適切な言動があればリーダー(虐待的牧師)に報告」というのは、カルト化教会でもありました。
そして、教会内での人間関係についての悩みなどは、信徒同士で話をしないで、役員か虐待的牧師に言うようにと言われていました。

虐待的牧師が不在の期間が長く続いた事があって、(3週ぐらい続けて日曜にもいませんでした)、その時、教会内の事での悩みを協力牧師夫妻に相談した事がありました。
その事を後で虐待的牧師に話したら、「XX先生はこの教会の牧師ではないでしょう。
これからはこういう事は私に話すように。」と言われました。

協力牧師夫妻は度々カルト化教会に来ていたので、信徒の事も教会の事も色々知っています。
それに虐待的牧師に助言し、教える立場の人と思ったから、話してもいいかな、と思ったんだけど…。
カルト化教会では、そういうのもだめなんですよねー。

虐待的牧師はすごく多忙で、教会にいる事が本当に少なく、礼拝、祈祷会、聖権以外は、教会にいる事の方が珍しいぐらいでした。
しかも虐待的牧師の家とか、携帯に電話する場合は、まず教会に電話して、スタッフに確認してからでないと、電話はできませんでした。
電話を取り次いでもらえる事も本当に少なかったです。

だから、虐待的牧師に相談するなんてできない事が多かったし、相談しても、「もっと祈りなさい。」、「何でこんな風に考えるの?」などと言われる事が多かったので、
結局解決には結びつきませんでした。

今は、信仰書も一般の本も、ネットからも情報を得る事ができます。
村上先生、パスカルさん、今の教会の先生、リハビリ仲間たち、正統派教会の数人の友達が励まし、支えてくれます。
そして、自分で調べて、考え、決断する事ができます。

こうして、行動コントロール、思想コントロール、感情コントロール、情報コントロールと、
マインドコントロールの要素を考えてくると、いかに自分があの頃、操作され、制限されてきたかがよくわかります。



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