2023年07月19日

何かおかしい

脱会する数ヶ月前のこと。
今から考えると、問題が起こり、脱会者が多くなり、分裂する予兆は数ヶ月前には現われていたのだと思います。
でも、その頃、私は気づいていませんでした。

ただ、その頃には、信仰を持って生きる喜びを毎日感じながら、いきいきと生きているというよりは、
わけのわからない辛さ、息苦しさ、悲しみをかかえて、でも、それがどうしてなのかわからずに、毎日を過ごしていたと思います。
 その頃は問題は表面化していなかったけれど、
教会内の雰囲気もおかしかったと思います。

 まず教会に来なくなった人が出てきたこと。
数年前は、あんなに一生懸命でいきいきと活動していた人、
ビジョンにもえていた人がまったく礼拝にも祈祷会にも来なくなったのです。
クリスマスにも来ないからみんなで「どうしたんだろうね。」と話し合ってはいましたが…。
そして彼女の他にも来なくなった人が出てきました。
「Gさんは仕事が忙しいのかもね。」
「どんなに忙しくたって安息日は守った方がいいのにねぇ。」
私たちは、何も知らずにこんな会話をしていました。

賛美や奏楽の奉仕についても、おかしいと感じることがありました。
正統派教会の奉仕は、どんな風に決めるのかよく知らないけれど、
それでも私はおかしいと感じていたし、他にも疑問を持っている人、反感を感じている人はいたようです。

その女性は他教会から転会してきました。
その人が突然奏楽の奉仕に入るようになったのです。
正統派教会では他教会から転会する人がいる場合、転会にあたっての誓約をします。
しかし、カルト化教会にはそのようなものはありませんでした。
新来会者挨拶をして、拍手をして、それで終わり。

そして、礼拝の報告や祈祷会のときなどにも何の連絡もされず、
いきなり彼女が奏楽をし始めたのです。
皆わけがわからずとまどっているという感じでした。
彼女の演奏は確かにうまかったけど、集会出席者全員に心を配り、
その時の雰囲気を見ながら…というより、自分の気持ち、感情で弾いているという感じでした。
突然新しい歌を演奏し始めたり、予定外のことをされるので、とまどいました。

虐待的牧師に何人かで質問したとき、
「Hさんはちょっと落ち込んでいて、癒しが必要だから、そのために教会で演奏することが必要なのです。
教会でピアノ弾いていると癒されるからって…。」
という答えでした。
癒しが必要ということと、だから奏楽をさせるということとは、まったく繋がらない話のように私には思えました。
しかし、牧師が言うのだから、信徒はそれに従うしかありません。
 

 その年は秋に外国からの講師を招いて、調教派合同での大きな大会が行われることになっていました。
カルト化教会も参加することになっていて、そのための献金、祈り、
準備のための集会への参加と、とても活気に溢れた雰囲気でした。
けれど、それも何だか浮ついているような、お祭り騒ぎをしているような雰囲気にも見えました。
私はその頃、心の中では、もうほとんどそのような大会などには、関心もなく、冷めている状態でした。



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